ノウハウの権利化
表面処理技術の中心は化学であり、
使用される薬品にも見えないノウハウが凝縮されています。
見えないが故に製品の差別化がしやすく、安定した利益を出し続ける企業が多いのも特徴ですよね。
突出した技術が産まれた際に、それを特許権の取得という形で権利化するのは
当然の流れなのですが、問題点も多々あると聞きます。
特許を出願するとその技術は公開されてしまうのですが、
その公開特許そのものが教科書代わりになってしまうという問題です。
国内ではその特許出願されたものに対して敏感で、特許権を取得するわけでなく、
ノウハウを使われないように防衛する意味で特許出願されるケースもあります。
しかし海外市場においてはそうもいかないようで・・・
公開特許の情報をもとにコピー製品が出回るという問題が起こっているようです。
権利を行使するためにコピー製品まで追求するのもなかなか大変ですよね。
ノウハウを権利化するのもなかなか難しい時代です。